フジツボ
皆さんは”フジツボ”という海洋生物をご存じでしょうか?
海辺の岩などにびっしりとくっつくアレです。
気持ち悪いですね…
ちなみに、この”フジツボ”は船の底にもびっしりとくっついてしまい、
船が重くなったり、水との摩擦が増えたりして速度や燃費が悪くなる厄介な生物です。
船底塗料
船では”フジツボ”などのような海洋生物を寄せ付けないために、船底には特殊な塗料を塗っております。
ちなみにこの塗料は”フジツボ”を殺す成分が含まれており、海水に徐々に溶け出して寄せ付けないようになっているんですね。環境面でも問題があるようです。
しかしながら、航海を重ねるにつれ塗料の効果が薄れてきて少なからず海洋生物がくっついてしまいますので、
定期的にドックで掃除してから塗料を塗り直します。
フジツボを戸惑わせる新塗料
なんと”フジツボ”を戸惑わせることで船底につきにくくする塗料を、塗料大手の日本ペイントホールディングスの子会社が開発し、来年1月から売り出すそうなのです!
どうも”フジツボ”の幼生は、岩や船底などのつく先の性質に合わせて分泌物を出して、くっつくようです。
このくっつく先の性質に合わせるってすごいですよね。この成分を研究できたらすごい万能ボンドができるかもしれませんね。
この新しい塗料を船底に塗ると、表面に水になじむ性質と、なじまない性質が超微細にまだらに並ぶことによって、フジツボがどんな分泌物を出せばいいのか分からなくなるという仕組みだそうです。
人工血管に血小板がつくのを防ぐ樹脂の技術を応用したらしく、画期的な塗料の登場が楽しみですね。
環境にも優しく、船の燃費が良くなるのであれば素晴らしいですね。
どんどん技術が発展して、船はますます快適になってドックの方々も整備が楽ができるようになって欲しいです!!
今後の船舶技術の発展を期待したいですね。